杜の都・仙台の初夏を彩る「仙台青葉まつり」
その名前にぴったりな晴天の下、今年も盛大に執り行われました。
起源は、江戸時代、明暦元年(1655)年に始まった仙台藩の仙台祭。
当初は毎年9月17日に東照宮(仙台市青葉区)のお祭りとして、藩をあげて盛大に行われていましたが、明治時代になると、明治7年にできた伊達政宗公を祀る青葉神社(仙台市青葉区)の礼祭に変わり、政宗公の命日である5月24日に執り行われるようになり、青葉祭りとも呼ばれるように。
その後、昭和40年代後半に交通事情等により一度途絶えてしまった青葉まつりですが、伊達政宗公没後350年を迎えた昭和60年、
“市民がつくる市民のまつり”として復活し、今年35回目を迎えました。
5月の第三日曜日に開催される「仙台青葉まつり(本祭り)」は、前日の宵祭りとあわせ、2日間で執り行われます。
この2日間は、仙台の街中にお囃子の笛や太鼓の音が鳴り響くので、聞いているだけでワクワク心が踊りますよ!
5月の第三日曜日の前日、5月の第三土曜日に開催される「宵まつり」は町中にお囃子が鳴り響く「すずめ踊り」が有名です。
お囃子に合わせて跳ね躍る、まるで雀のような姿と、伊達家の家紋の“竹に雀”からこの名がつけられました。
杜の都を代表する定禅寺通りなどで約4000人が乱舞するすずめ踊りは必見!
伊達政宗公を祀る青葉神社の神輿渡御に稚児行列、甲冑姿の武者行列、豪華絢爛な山鉾巡行、すずめ踊りと続く大行列は、さながら歴史絵巻のよう。
そのほかにも消防団による「梯子乗り」や鉄砲隊による「奉祝・一斉礼砲」など見応満載です。
今年は令和元年。
令和になって初めての開催ということもあり、行列の先頭にはこんな垂れ幕が。
新時代の幕開けに、歴史の重みを知る。
そんな特別な「仙台青葉まつり」となったのではないでしょうか。
実は青葉まつりの2日間のお楽しみはパレードだけではありません。
定禅寺通りのすぐそば、勾当台公園では城下町のまつりを再現した伊達縁(だてえん)が行われ、職人屋台では、伝統工芸の職人さんの匠の技を間近で見たり体験したりできます。そのほかにも遊技場など盛りだくさん。
仙台市役所の目の前ある市民広場では、美食家だった政宗公にちなみ、仙台市や宮城県など、伊達藩のうまいものや物産を集めた出店が軒を並べる杜の市が開催されます。
見て、体験して、食べて楽しむ、そんな「仙台青葉まつり」に来てみませんか。